今回のきくちちきさんの陶器の展示では
壁が空いてしまうので、ちきさんと相談しまして、
暮しの手帖に綴じ込みとして発表された絵本『しろいみつばち』
の原画と最新刊『おひさまわらった』の原画を4点ずつ
飾っています。
『しろいみつばち』は正確に言うと、昔ちきさんが
手製本として絵本を作って発表していた時の作品を
新たに描き直して、暮しの手帖に掲載したものです。
また『おひさまわらった』も、原画の見本として刷った版画で
絵本の絵とは反転しています...
ややこしくて申し訳ないのですが、
ちきさんは版画を彫る時に、絵をそのまま版木に掘ってしまったので
刷ったら反転しちゃったというやつだと思います。
まずこういう場面にしようと絵を描いて、
版木にうつして、彫るのですが、色ごとに版をわけているので
1場面につき、4枚に絵を色分けして刷ったとして、
重ねてみて、やっぱりこの色はこっちがいいから、全部彫り直し〜
ということを、ちきさんは作業として全ページやっているのです。
普通に絵を描く作業の何倍も時間がかかっています...。
もちろん1色や2色のページは版木の数も少なくてよいのですが。
そして出来上がった版と見本(全部色を重ねている)をデータ化して
デザイナーさんに見てもらって、データとして色指定して、入稿して
印刷製本してもらって、絵本が出来上がりました。
なので、飾っているのは色見本のようなもので
版画も反転しています。
これはこれでとても美しい場面なので、ぜひご覧ください。
今お出かけしずらい時期ですので
通販対応の準備も進めます。