現在、マルーさんの絵本『ライオンとタカとアリになった男の子』
原画展を開催中です。
こちらはノルウェーの昔話を、菱木晃子さんが文章に起こし、
マルーさんが絵を描いています。
絵本は展示図録のようであるといってもいいかもしれません。
原画には原画のよさがあり、
絵本には、絵本という形のよさがあります。
こちらのシリーズは世界の昔話を、
それぞれの言語に堪能な方に訳して再話していただき、
絵描きさんも1冊ずつ違います。
お国柄というものがあるでしょうが、
根底には人間の持つ考え方や、
ユーモアなんかも、共通したものとして
横たわっています。
これまで原画展をさせていただいた
『まめつぶこぞうパトゥフェ』
『ノロウェイの黒牛』
『金の鳥』
もそれぞれの独自の背景や、美しさ、厳しさが
描かれていました。
他者を知ることは、自分の内面が広がることでもあります。
外の世界の刺激は、いつでも複雑で、
その複雑さが、豊かでもあると思います。
今、ご自宅で過ごす時間が多い時に、
さまざまな文化の一面に触れるのは、いい機会だと思います。