続きになります、
『りきしの春』
飄々としたユーモアが魅力の春風亭昇太さんの新作落語に、
ぴったりの愛嬌と間合いを持った本秀康さんの絵画ついて、
朗らかで、愉快な絵本が出来上がりました!
お相撲さんになりたい「たかのつめくん」が巻き起こす、
小学校での騒動に、ふふふと頬がゆるみます。

『ぬけすずめ』
桃月庵白酒さんが語る個展落語「ぬけすずめ」は
絵師が主人公で、視覚的に面白い場面がでてくるお話です。
nakabanさんが、新しい技法にチャレンジして迎えるこの1冊、
ファミコン世代がちょっと懐かしくなるような、コンピューターによる
絵柄が、落語の軽妙さとマッチして、明るく愉快な本になっています。

『モモリン』
立川志の輔さんの新作落語に、いぬんこさんが絵を付けました。
ゆるキャラモモリンの被り物に、うっかり市長が入ってしまい、
巻き起こる、滑稽でヘンテコな大人達の大騒動。
どうなる市長?どうなるモモリン!?
落語と合わせて、音読を楽しんでほしい絵本です。

『夢金』
きれいな語り口が魅力の立川談春さんが、お話を担当した『夢金』に
寺門孝之さんが絵をつけました。
天使絵が有名な寺門さんですが、こちらの時代物では、
雪の降る、暗い夜ノ場面の美しさと、ドラマを展開する人間の表情を、
繊細な筆致で描いています。
雪の場面は、別紙に描いた雪を、データで重ね合わせて、
場面に奥行きを持たせるなど、演出にも工夫が凝らされています。
しんしんと雪降る夜に静けさが、伝わる冬の絵本です。

一連のシリーズは、落語・演劇・舞台の企画を主催する、
ざぶとん亭風流企画のばばけんいちさんが編者です。
今をときめく噺家さんも、ばばさんのご尽力によって、集まっていただき
豪華な顔ぶれとなっています。
子どもはもちろん、落語ファン、これから落語を聴いてみたい人にも
大勢に届けたい絵本シリーズです。
こちらで通販も可能です→http://nowaki-kyoto.net/