釧路在住の佐藤もりよさんは、御年95歳。
「はた結び」という結び方で、毛糸を結び合わせ、
太めの毛糸で靴下を編んでいます。
暮らしの手帖76号でも紹介された、靴下は
もりよさんの暮らしのなかで生まれる、
あたたかな温もりがあります。
戦時中、紡績工場で覚えた、はた結び。
長い人生にはいろんなことがあり、娘さんとの同居を機に
一度は編み棒さえも手放しましたが、
引っ越して知らない土地での暮らしを心配した孫娘の
ひろみさんが「靴下を編んで」と毛糸と編み棒を手渡します。
編み上げた靴下を手に、ご近所に挨拶に向かったもりよさんに、
新しい友達が出来たのは、すぐのことでした。
色とりどりの毛糸を紡いで、編まれた靴下は
1つとして同じものはありませんし、大きさも少しずつ違います。
でも、その不揃いな大きさに、本来は人は誰しも、
同じ大きさや価値観はもっていないということを、気づかせてくれます。
また明るい色使いは、気持ちもゆるやかに丸くしてくれます。
店頭でどうぞ、お手に取ってご覧下さい。
大きめのサイズなので、重ねばきや、室内での防寒具として
オススメしています。