石黒亜矢子さんの新刊絵本『えとえとがっせん』原画展、始まっています。
初日、石黒さんに在廊いただきまして、店頭の絵本はサイン入りとなっています。
石黒さんの絵本をご紹介します、
『おおきなねことちいさなねこ』(好学社)
森でおにぎりを見つけた、大きなねこと小さなねこは、
どちらが大きいおにぎりを食べるかケンカになってしまいます。
ついには、かしこいと評判の山のおさるに相談に出かけます。
お腹のすいたネコ達の、ユーモラスな表情に、くすりと
させられる絵本です。
『とうふこぞう』(岩崎書店:京極夏彦作・石黒亜矢子絵)
妖怪絵本シリーズの「笑」をつかさどる1冊。
こわがりの男の子、眠れない夜を過ごしているところに、
やってきたおばけは、へんてこりんなおばけでした。
こわかったり、ほっとしたり、京極さんの魅力あるお話に
石黒さんの絵が広がって、テンポのよい展開に脱帽。
『いもうとかいぎ』(ビリケン出版)
「ずるいずるうい」妹たちが集まって、お姉ちゃんたちは
ああで、こうだから、ずるい!と糾弾します。
お姉さんの気持ちでも、妹の気持ちでも、
うんうん頷いてしまいます。愛らしい日常が広がる絵本。
『ばけねこぞろぞろ』(あかね書房)
男の子が、いじめた猫が、ある晩話しかけてきます。
「ねこは みーんな ばけるんだぜ」
外へ飛び出せば、そこは猫の妖怪百鬼夜行が。
ユーモラスな猫達の姿に釘付け!
こわい!こわくない?妖怪の姿がいきいきとした線で描かれています。
石黒さんの絵本の根底にはユーモアが溢れています。
悲しみと、おかしさ。
真面目と不真面目。
その間を自在に動いていける、筆の線。
お話と絵の魅力がつまっています。