祇園祭の日に、nowakiの前にやってきた迷い猫がいます。
ユキヒョウのような模様から「ゆきちゃん」と呼ぶことになりました。
いつか誰の家にでも、迷い猫はやってくるかもしれません。
少しでも、役に立てばと思い、このゆきちゃんの話を書き留めておきます。
祇園祭の日、閉店間際の店の前で猫の鳴き声がしました。
表へ出てみると、小柄な猫が道をうろうろして、すぐに足下に寄ってきました。
とても人なつこい猫で、あちこちの家に入ろうとしては、追い払われます。
メダカを飼っている睡蓮鉢の水を飲もうとしたので、きれいな水をあげました。
するとごくごく飲んだあと、米粒を少し吐き出しました。
にゃあにゃあ、ごろごろ言いながら、ずっと足下を八の字にまとわりついてきます。
「おかしい、迷い猫じゃないかな?」
こんなに人なつこいのに、怪我もしているし、お腹もすいている、
毛並みもよさそうなのに、不思議な猫です。
「どうしよう。。。」表で30分ほど相手をしてから、家の人と相談して、
保護猫活動にも参加している作家さんに電話を掛けました。
猫をどうするか、決めかねての電話でしたが、
作家さんはよく話を聞いてくれて、
「保護してあげてほしいけれど、それは大変な事でもある」ということと
「でもその猫は外では生きて行けないかもしれない」
ということ、よく考えて判断するようにと、いろんなことを教えてくれました。
様々なことが頭を巡ります。
猫を飼ったことはありません。
飼い主が見つかるかもわかりません。
さらに30分が過ぎる頃、「やるしかない」と決めて、
近所のスーパーに大きなダンボールをもらいに行きました。
空気穴をあけて、買って来たトイレ砂を小さな箱に入れて、
新聞紙もしいて、水とご飯を置いて、嫌がる猫を箱に入れました。
もう、ここまでで人間も疲労困憊です。つづく