月刊群像の最新刊は『絵本グリム童話特集』です。
目次を見るだけでも、小説家と絵描きの組み合わせにわくわくします、
・村田喜代子/酒井駒子「手なし娘協会」
・長野まゆみ/田中健太郎「あめふらし」
・松浦寿輝/及川賢治(100%ORANGE)「BB/PP」
・多和田葉子/牧野千穂「ヘンゼルとグレーテル」
・千早茜/宇野亞喜良「ラプンツェル」
・穂村弘/ささめやゆき「赤ずきん」
グリム童話をもとに、それぞれが自由な舞台を構築して
絵描きが舞台美術を担当したような、美しい物語が本のなかに広がります。
店頭に入荷しました、ぜひお手に取ってください。
個人的には「BB/PP」「ヘンゼルとグレーテル」がオススメです。

軽部さんの絵本のご紹介も、2冊。こちらサイン入りです。
『まんげつのこどもたち』(軽部武宏/イーストプレス)
奇麗な満月の夜、子どもたちが、それぞれの乗り物で
出かけて行く先には、見事な林檎の木が1本。
さあ、幻想的な夜が始まります。

『ちょうつがいきいきい』(加門七海・軽部武宏/岩崎書店)
部屋の扉がきいきいするよ、男の子が蝶番を見ると
そこには、おばけが挟まっていました。
きいきい、きいきい、いろんな場所で音がして・・・。
部屋を飛び出した男の子が見たものは?

軽部さんの描く子どもたちは、好奇心いっぱいに、開かれた
大きな目で、世界を見ています。そこには、普段見えない
美しく恐ろしいものがうつっているはずです。
いつか見た、その風景が魅力的に広がります。