大畑さんの絵本のご紹介2
大畑さんの絵は、幻想的だったり、どこか異国情緒をたたえていたり、
現実のものも、きっと生き生きと、不思議な魅力をもって見えているのでしょう。
最近の絵本2冊は、どちらも「ゆうれい」が出てきます。
といっても、ザおばけ〜という感じではありません。
真夜中に、ゆうれいのまちに出かけた子どもたち、
見つかったら、ゆうれいの子どもになってしまう。
『ゆうれいのまち』は、起きた時に思い出せない、
夢の名残のようにはかなさが、漂うお話です。
最新作の落語絵本は、あかね書房から刊行されているシリーズで
現代の落語家さんと、絵描きさんがタッグを組んで、
落語に詳しい監修者が協力して、作り上げる絵本です。
大畑さんの担当したお話は『ふどうぼう』
働き者のきちこうは、借金のある未亡人をお嫁にもらうことになります。
周囲の友達たちは、美人の嫁さんをもらう、きちこうが面白くない。
亡くなった旦那「ふどうぼう」の幽霊を演じて、おどかそうと、、、
落語には、ユーモアがあります。
長屋にある人情を見ていると、人間のもつ、おかしさとかなしさは
紙一重だなぁと感じます。助け合い、ののしり合って、喧嘩して、
それでも顔をつきあわせ、日々過ぎ行く暮らし。
どうして皆、落語が好きなんでしょう?昔の話が好きなんでしょう?
そんな暮らしが好きだからだと思います。
絵本は、大畑さんのサイン入りになっています。
明日はご本人も在廊予定ですので、どうぞお立ち寄りください。